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光年の謎を解くもう一つのモデル

ジョン・ハートネット博士は、光年の問題(聖書が教える約6千年前の天地創造と、光が百億年かけて届く距離の銀河が見えているという矛盾)に取り組み、宇宙空間が急激に膨張したなら宇宙に比べて地球の時間が引き延ばされることを計算し、一旦解決しました(時間引き延ばしモデル)。ところが博士は2017年に来日し、光年の謎を解くもう一つの全く違った考えのモデルを紹介したのです。それは創造の週の第4日目の星の創造とは、それらの星が創造された時の光が最初に地球に届いたことを言っているという理解です(時間規定モデル:初めの提案はジェイソン・ライルによる)。
これは、あらゆる出来事の認証は、観測者に光が届いた時に「現れた」と認証されることから、聖書もその語法で書かれていると理解するものです(時間規定のモデル)。観測者に「現れた」とは、単に語法だけでなく、その物理的背景も紹介されました。
光の速さはどの方向にも同じと想定されていますが、それを検証することは不可能です。例えば2つの時計を合わせるには必ず光を往復させなければなりません。片道の光では離れた場所の時計合わせができないので光速は絶対に測定できません(現在言われている光速は往復の平均値)。すなわち、宇宙全体に同調して流れる絶対的な時間は存在しないのです。ですから、宇宙で起こった出来事について、地球時間のいつ起こったかという認証は、地球にその出来事の光が届いた時以外ありません(相対性理論)。このモデルでも光年の問題は解決しました。出エジプト20:8~11とも矛盾しません。
ここで、なぜ、複数のモデルが可能なのか?宇宙に関する研究は光を観測するのみで、実験検証ができません。たとえば、宇宙が膨張していると言われていることも解釈の一つであり、検証できません。また、世界の起源に関することは、どこまでが創造主の超自然の業でどこからが現在の物理法則による営みなのか、人間には絶対にわからないからです。それで、聖書的創造論とは、聖書のみことばを前提に考察していても、絶対的ではなく、いくつもの理論が可能です。しかし、聖書のみことばは唯一で、変わることがありません。