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ウルル(エアーズロック)の成因

  写真は、光年の謎を解く二つの理論を提唱した物理学者ジョン・ハートネット博士の自筆の油絵「ウルル」です。それに因んで、ウルルの成因についてお分かちします。

  ウルル(エアーズロック)はオーストラリア中央部の砂漠の中にある高さ350m、周囲9㎞の堆積砂岩でできた一枚岩です。C.トワイデイルら地質学者たちがその構造を調査し、成因について次のように発表したことが通説になっています。

  『6億年前から水がマズグレーブ山脈を浸食した砂を100㎞北にある大きな窪みに徐々に堆積、3.5億年前に固まって砂岩の塊になり、地殻変動の圧力で傾きながら隆起した。その後、長い時間をかけて表面がゆっくり浸食、現在の形になった。』 しかし、ウルルの岩質については進化論の長い地質年代で説明できていません。

  実際、ウルルの岩質は水による粗い花崗岩や長石の粒子砂岩で、粗い粒子と細かな粒子が混在していて全く分類されておらず、ウルルのどの堆積層も同様です。もし、長い時間かけて水底に堆積したのであれば、粒子の粗さで分別された地層になり、細かい粒子は粘土になったはずです。また砂岩の表面は、粗い粒子が浸食されずに鋭いエッジが立っており、新しい証拠です。もし何億年も経っていれば、このような砂岩の一枚岩は熱と水分と風で風化して崩壊しているはずで、結局、どうしてウルルが存在しているのか、謎となっているのです。

  聖書には、約4500年前に世界を覆ったノアの時代の洪水が記されていますが(創世記7章)、それが起こったのなら、ウルルの成因をすっきりと説明します。

 『巨大な淵から湧き出た大量の水が地表を削り、粗さを分別する間もなく一気に窪地を埋め、洪水中の地殻変動で隆起して傾き、洪水の終わりに引いていく水流で表面が削られ、現在の形になった。』

 地質調査でも、オーストラリアの砂漠はかつて水浸しで、今に至るまで渇き続けていると報告されています。

  ・・・彼らは次のことを見落としています・・・当時の世界は、その水により、洪水におおわれて滅びました。(Ⅱペテロ3:56

参考文献: The origin of Ayers Rock Andrew Snelling)  http://creation.com/ayers-rock で閲覧できます。