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アバター 著者:事務局

講演会動画)宇宙人、地球外生命は存在するか?!

講師:安井 亨 @東住吉キリスト集会 2021年11月7日  特別聖書講演

宇宙にはおびただしい数の星が存在する。きっと、地球のような生命の惑星も数多くあるだろう。というわけで、20世紀以来、世界中で地球外生命の探査が行われてきました。はたして、宇宙人、地球外生命は実際に存在するのでしょうか? そして、私たち生命はどこから来たのでしょうか?

 

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なぜ、今、光年の謎?

 「創造からの福音」ミニストリーに関わっていると、頻繁に問われる質問のパターンがあります。

Q 世界の年齢をどう考えますか?

A 聖書(の系図)からは6千歳くらいです。

Q では何億年の進化は無かったのですか?

A 進化して人間になったのなら、アダムの罪の前に死があったことになります。

Q では化石や地層はいつできたのですか?

A 聖書にはノアの洪水という世界的激変が記されているので、その時にできたと考えられます。

Q では、次の質問に答えられますか? 百億光年彼方にある星の光は、地球に届くのに百億年かかります。それが見えている(光が届いている)のは百億年前にその星(宇宙も)が存在したということです。6千歳で足りますか?・・・

 進化論を受け入れながら聖書を擁護しようとすると、聖書を解釈しなければなりません。19世紀にダーウィン進化論、20世紀にビッグバン(宇宙進化論)が世に受け入れられたことに符合して、聖書(創世記)解釈も‘進化’してきました。実際、現代の知性でもって聖書全体を再解釈した神学を打ち立てよういうムーブメントが興っています。しかし、この方向は、主のみことばより上位に人間の知性を置いていること、その知性(進化論)とは無神論であること、そして解釈した人に栄光が帰されることに注意すべきでしょう。

 一方、20世紀終盤から、それとは逆方向の、聖書のみことばから自然界を見直す研究が進み、難攻不落と目された光年の問題も解明されました(なお、証明は不可能)。その「光年の謎と新宇宙論」の著者、ハートネット博士はこう言います。「クリスチャンは神(創造主)に最も栄光が帰される理解を選び取るべきだ。そうしていくなら、きっと真理に導かれるだろう。聖書からこの世界を見直すと、聖書の記述どおりであると知って驚嘆し、創造主に対して畏怖を覚える。宇宙はそのように創造され、人はそのために知能が与えられたのだから。」 

・・・天は神の栄光を語り継げ、大空は御手のわざを告げ知らせる。(詩篇19:1)

(詳細は、ジョン・ハートネット著「光年の謎と新宇宙論」、DVD「光年の謎を解く」、ドン・バッテン著「創造の疑問に答える」第5章をご参照ください)

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地球外生命は存在するか?

 最近、テレビや雑誌で盛んに地球外生命の特集が組まれています。世界中の宇宙観測機関がこぞって探索を進めているからです。惑星探査機を用いて至近距離で火星や、木星の衛星、小惑星「リュウグウ」に液体の水があるか探しています。液体の水が生命の必須条件と考えているからです。しかし、なぜ地球外生命を探すのでしょうか?以下の仮説がその背景にあります。
① 地球上の最初の生命(バクテリアのようなもので、すべての生物の祖先)の発生メカニズムが不明。宇宙にあったものが地球に飛来したのではないか。
② 地球で生命が進化して人間になったのだから、広大な宇宙には同じように進化した宇宙人が多数いるはずだ。

 しかし、おかしいと思いませんか?私たちは、豊富な液体の水、適切な空気、適切な光、穏やかな気候など非常に多くの生命に必要な要素が絶妙なバランスで整えられた類い稀な生命の惑星、地球に生かされています。最初の生命が発生したメカニズムが不明だというので、なぜこれほどまで生命を育む環境が整った地球でなく、わざわざ地球外の星でありそうにない液体の水を探すのでしょうか?生命を育む環境とは、「水さえあれば」ということではないはずです。
 一方、複数の宇宙観測所が膨大な数の銀河が宇宙に分布するマップを描いていますが私たちが(私たちのいる天の川銀河が)宇宙の中心にあり、他の銀河が幾重にも取り巻いているように見えています。偶然でそうなる確率は限りなくゼロです。そういうことなら、宇宙の背後に意思があって、私たちも地球もその意志の産物であることを示唆しています。聖書は、地球が星々よりも先に(創世記1章)、特別な目的で造られたと教えています。
  天を創造した方、すなわち神(創造主)、地を形造り、これを仕上げた方、すなわちこれを堅く立て  た方、これを茫漠としたものに創造せず、人の住みかに形造った方、      (イザヤ45:18)

詳細は、DVD「驚くべき惑星・地球」、ドン・バッテン著「創造の疑問に答える」第9章をご参照ください。
【上記画像】2dfGRSS提供;一点が一つの銀河の位置、赤い色は銀河の密度が濃い所を表している。

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聖書に書かれた世界創造とはビッグバンのこと?

1920年代に、天文学者エドウィン・ハッブルはウィルソン天文台の望遠鏡を通して重大な発見をしました。ガスの雲と考えられていた不明瞭な光の断片、その一つ一つが銀河であることを発見したのです。彼は宇宙の規模を明らかにしました。(今では全宇宙に2兆もの銀河があると言われています。)さらに、ハッブルは私たちから見て、どの方向にある銀河も一様に私たちから遠ざかる運動をしていることを発見しました。それは素直に解釈すれば、膨大であっても限りある大きさの宇宙全体が膨張していて、私たち(の天の川銀河)がその中心にいるということです。

しかし、ハッブルはそのように考えませんでした。彼の著書「宇宙の真相」にはこう書かれています。「そのような状態は、私たちが宇宙の特別な位置にいることを意味する、・・・しかし、特別な位置という想定は何としても避けなければならない、・・・絶対に受け入れられない。なぜなら、宇宙はどこも均一であると仮定しているのだから・・・。」 (ニュートン別冊 宇宙論第2版 参照)

ここで、1千億もの銀河の中で私たちの天の川銀河が宇宙の中心にある確率は2兆分の1です。偶然にはそうなりえないでしょう。どうしてもそこに意志とデザインがあるはずだからです。

ですから、ハッブルはこう続けました。「そのおぞましい特別な場所をなくすためには、空間の曲がりを加えて補正しなければならない。」 こうしてできたのがビッグバン理論です。「宇宙空間が重力で球の表面のように曲がっていて、そこに全銀河がはりついているとしよう。ビッグバンによってその球が膨らんでいるなら、宇宙のどこにいても他の銀河が自分から遠ざかるように見えるだろう、と。

すなわち、ビッグバン理論とは実験で検証できるタイプの科学ではなく、宇宙の特別な位置を無くすること(無神論)を前提にした推論(モデル理論)であると言えます。ですから、聖書に書かれた世界創造をビッグバンに結び付けるべきではありません。最近、SDSSなど複数の観測機関が宇宙のマップを描いていますが、どれも、銀河が集まって、私たちがいる天の川銀河を何重にも取り巻いている様を見せています。今また、私たちが宇宙の中心にいるように見えているのです。

(詳細は、ジョン・ハートネット著 光年の謎と新宇宙論 第5章を参照ください)
Picture: by Dr. John Hartnett

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光年の謎を解くもう一つのモデル

ジョン・ハートネット博士は、光年の問題(聖書が教える約6千年前の天地創造と、光が百億年かけて届く距離の銀河が見えているという矛盾)に取り組み、宇宙空間が急激に膨張したなら宇宙に比べて地球の時間が引き延ばされることを計算し、一旦解決しました(時間引き延ばしモデル)。ところが博士は2017年に来日し、光年の謎を解くもう一つの全く違った考えのモデルを紹介したのです。それは創造の週の第4日目の星の創造とは、それらの星が創造された時の光が最初に地球に届いたことを言っているという理解です(時間規定モデル:初めの提案はジェイソン・ライルによる)。
これは、あらゆる出来事の認証は、観測者に光が届いた時に「現れた」と認証されることから、聖書もその語法で書かれていると理解するものです(時間規定のモデル)。観測者に「現れた」とは、単に語法だけでなく、その物理的背景も紹介されました。
光の速さはどの方向にも同じと想定されていますが、それを検証することは不可能です。例えば2つの時計を合わせるには必ず光を往復させなければなりません。片道の光では離れた場所の時計合わせができないので光速は絶対に測定できません(現在言われている光速は往復の平均値)。すなわち、宇宙全体に同調して流れる絶対的な時間は存在しないのです。ですから、宇宙で起こった出来事について、地球時間のいつ起こったかという認証は、地球にその出来事の光が届いた時以外ありません(相対性理論)。このモデルでも光年の問題は解決しました。出エジプト20:8~11とも矛盾しません。
ここで、なぜ、複数のモデルが可能なのか?宇宙に関する研究は光を観測するのみで、実験検証ができません。たとえば、宇宙が膨張していると言われていることも解釈の一つであり、検証できません。また、世界の起源に関することは、どこまでが創造主の超自然の業でどこからが現在の物理法則による営みなのか、人間には絶対にわからないからです。それで、聖書的創造論とは、聖書のみことばを前提に考察していても、絶対的ではなく、いくつもの理論が可能です。しかし、聖書のみことばは唯一で、変わることがありません。